ダイショー

投資家の皆様へ

To Investors

ごあいさつ

株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ここに、当社第56期・第2四半期累計期間(2021年4月1日~2021年9月30日)の事業概況をご報告させていただくにあたり、ひと言ご挨拶申し上げます。
食品業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化るなか、消費者の外出抑制マインドが継続する一方で、「内食」シフトを含む新たなライフスタイルの定着が進み、ネット販売市場の拡大などの新たな流通トレンドが加速しました。さらに、物流コストの高止まりや人手不足の影響、食の安全への希求のさらなる高まりなど、多くの課題が山積する経営環境が続きました。
こうした状況のもと、当社では2022年3月期までの中期経営計画の最終年度を迎え、「主力製品の集中販売」「業務用製品のさらなる飛躍」「新製品の開発」および「次世代の組織づくり」という4つの基本方針に沿った重点施策に取り組みつつ、収益構造の改革と持続的成長の二律を鋭意追求しました。
以上の取り組みの結果、当第2四半期累計期間における売上高は、108億11百万円(前年同期比103.7%)となりました。利益につきましては、営業利益は5億65百万円(同15.6%)、経常利益は5億69百万円(同114.8%)、四半期純利益は3億79百万円(同じ115.8%)となりました。
なお、当期の中間配当につきましては、前年同期と同額の1株当たり9円とさせていただきました。株主の皆様におかれましては、何卒一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
  • 代表取締役会長 CEO
    松本 洋助

  • 取締役社長 COO
    阿部 孝博

トップインタビュー

第56期中間決算および上期の取り組みへの評価をお聞かせください。

液体調味料群においては、主力製品の販売に経営資源を集中させ、さらなる拡販に努めるなか、新型コロナウイルス感染症の拡大により、外食機会を減らし家庭内で食事をする、いわゆる「巣ごもり」による内食志向が継続したものの、前年同期に急拡大した需要の反動減により、小売用製品は伸び悩みました。そうしたなか、ロングセラー製品『焼肉一番』の復刻版『焼肉一番 CLASSIC』が積極的な販売促進やWebCMの展開が奏功し、売上を牽引しました。鍋スープ類では、通年製品化に向け「春鍋」「夏鍋」をキーワードに、季節に合わせたメニュー提案やSNSキャンペーンを展開しました。また『博多もつ鍋スープ』が発売30周年を迎えたことから、さらなる拡販およびブランド認知率の向上を目指し、有名タレントの起用によるWebCMやテレビCM、SNSキャンペーンなどのプロモーションを積極展開しました。新製品では、濃厚なとんこつと辛味噌の旨みで人気のラーメンを鍋スープで再現した『名店監修鍋スープ 一風堂博多とんこつ赤丸新味』などの「名店監修鍋スープ」シリーズが好調に発進しました。このほか、もつ鍋の本場である福岡の有名店監修によるもつ鍋スープ、野菜ソムリエの資格を有する当社社員の監修による「野菜ソムリエ監修」鍋スープなど、「監修」をキーワードとする創意豊かなアイテムを投入し、ラインアップの拡充を図りました。業務用製品では、新規開拓への取り組みを継続するなか、家庭内でお料理を楽しむ傾向が続いていることや、惣菜市場が回復した影響もあり、精肉向け・惣菜向けのソースやたれが伸長しました。
粉体調味料においては、精肉向け・惣菜向けの業務用製品が好調に推移しました。
その他調味料群においては、『機能性表示食品 GABA配合スープはるさめ』を新たに市場投入しラインアップを充実させた即食製品が売上を伸ばし、業務用製品も好調に推移しました。

下期の見通しおよび株主の皆様へのメッセージをお願いします。

新型コロナウイルス感染症は、第5波が収束に向かいつつあるとはいえ、第6波が警戒される冬に向け、なお予断を許しません。長期化するコロナ禍との共存環境下における「新しいライフスタイル」の定着により、「内食」へのシフトやネット販売市場のさらなる拡大などを含む食品市場の変化が今後も加速していくものと予想されます。
加えて、お客様の生活防衛意識や節約志向、食の安全への要求の高まり、少子高齢化による国内市場の収縮、気候変動にともなう食品需要の変化、食品ロスなどの環境・社会問題、お客様の価値観の多様化など、数多くの課題への対応を求められています。当社は、こうした大きな変化の潮流を見据え、最終年度を迎えている中期経営計画の主目標「主力製品の集中販売」「業務用製品のさらなる飛躍」「新製品の開発」「次世代の組織づくり」の完遂に引き続き注力してまいります。
「主力製品の集中販売」では、気候変動により暖冬の頻度が増し、主力製品がピークシーズンの秋冬に伸び悩むというここ数年の傾向を踏まえ、発売30周年を迎えた『博多もつ鍋スープ』に代表される「鍋スープ」群の通年商品化への取り組みを進めます。また、「業務用調味料」市場の開拓に向け、スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアなど販売チャネルごとの専任部署によるメニュー開発・提案を強化しラインアップの拡充に努めます。さらには、順調に推移している海外販売体制を一層強化し、売上の拡大に努めます。
現在、当社の生産設備は、鍋スープ群に代表される定番商品や新製品の販売好調により、フル稼働が続いています。こうした足もとの好調な業績を、持続的な成長につなげる好機と捉え、2022年3月の稼働を目指し九州工場に大規模な排水処理施設の建設を進めています。すでに用地を取得済みの関東工場の拡張計画とあわせ、ハード面での成長投資を着実に進めてまいります。
同時に、ソフト面での投資も強化します。「次世代の組織づくり」につきましては、上期において経営企画室の体制を刷新しました。これにより、「生産性」「認知度・満足度・生産性の向上」「商物分離」などの喫緊の経営課題の解決と、中長期的には事業分野の「選択と集中」、それにともなう新たな主力商品の開発、販売チャネル戦略の立案など事業再編や機会創出の機能を強化してまいります。また、コロナ禍によるテレワークやリモート会議といった営業活動の制約下においても予想を上回る業績の伸びを達成できた経験を踏まえ、情報のデジタル化やシステム環境改善に向けた投資を強化します。さらには、従前からの課題である食品ロスの削減に向け、製・販連携強化による効率的な在庫運用と廃棄ロスの削減に取り組んでまいります。
第56期通期の業績見通しにつきましては、売上高は222億円、営業利益9億円、経常利益9億円、当期純利益5億70百万円を予想しております。
今後もダイショーの経営理念である「おいしさで・しあわせをつくる」を価値創造の基本としつつ、当社の強みである開発力と提案力を研ぎ澄まし、お客様・お取引先各位との信頼関係を大切にしながら全社一丸となり、事業のさらなる成長と業務の一層の効率化に努めてまいります。