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ごあいさつ

第52期の業績について評価をお聞かせください。

当事業年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用および所得環境の改善など緩やかな回復基調が続いているものの、国内消費は底堅くも力強さに欠け、また、海外における政治・経済の不確実性が影を落とし、依然として先行き不透明な状況のなかで推移しました。
食品業界におきましては、人口減少により内需が伸び悩むなか販売競争が激化する一方で、消費者の価値観の多様化と根強い節約志向への対応を求められるなど、厳しい経営環境が続きました。
このような状況のもと、「成長」と「構造改革」の両立を目指す中期経営計画の2年目を、「成長分野である惣菜向けを中心とする業務用製品の積極的な収益拡大」と、「生鮮向け製品などの主力製品分野での安定的な収益確保」に向け、経営環境の変化に対応した販売・開発体制のさらなる増強とともに、新製品開発によるラインアップの充実、販売プロモーションの積極的展開に努めました。
その結果、当事業年度における売上高は、204億61百万円(前期比103.9%)となりました。利益につきましては、労務費・人件費関連コストおよび物流コストは増加したものの、原材料価格が安定的に推移したことなどにより、営業利益は6億11百万円(同132.3%)、経常利益は6億16百万円(同133.1%)、当期純利益は3億95百万円(同133.6%)となり、2期連続で増収増益を達成しました。
当期の配当につきましては、前期と同様の、1株当たり18円とさせていただきました。

2期連続の増収増益を達成した要因をお聞かせください。

液体調味料群においては、小売用製品では、主力製品の「焼肉のたれ」が堅調に推移するなか、通年で需要が期待できる『CoCo壱番屋監修 カレースンドゥブチゲ用スープ』、健康志向の高まりに対応した『豚肉の黒酢炒めの素』、汎用調味料の『おつまみサラダのたれ』などの新製品が売上を牽引しました。鍋用スープでも、「健康・国産」をキーワードとする「ごくベジ」ブランドを新たに立ち上げ、ワンランク上の素材で上質な味を演出する新製品を投入しました。また、こだわり鍋スープの「馳走屋」ブランド、その他の定番製品についても、素材や味にこだわったリニューアルを実施するなど、ラインアップの一層の強化に努めました。さらには、当期中の野菜価格の安定や全国的な低気温が追い風となり、主力の「もつ鍋スープ」、「カレー鍋スープ」、「野菜をいっぱい食べる鍋スープ」がいずれも好調に推移しました。メニュー専用調味料としては、洋風バルメニュー用のソース「肉BarDish」シリーズを新発売し、簡便ニーズをともなう内食志向、家飲み志向の高まりに対応する新製品を増強しました。また、業務用製品では、販売チャネルごとの専任部署を新設するなど、営業組織人員の拡充をさらに推し進め、そこでキャッチしたお客様のニーズをフィードバックし、メニュー開発・販売提案の強化に取り組むなか、コンビニエンスストア向け製品の市場開拓も奏功し、大きく売上に寄与しました。
粉体調味料群においては、小売用製品では、『味・塩こしょう』シリーズが詰め替え用を中心に大きく売上を伸ばしました。その一方で、青汁類が厳しい販売環境のなか、苦戦を強いられました。
その他調味料群においては、『おいしさいろいろ 5つの味のスープはるさめ』が順調に売上を伸ばすなか、『生姜スープはるさめ』、『中華スープはるさめ』、『黒のスープはるさめ』を新たに投入し、即食製品ラインアップの充実を図りました。
以上のように、厳しい経営環境のなか、製品ラインアップの拡充と営業組織の改革などにより、当社の戦略分野である業務用製品、小売用製品ともに好調に推移し増収に寄与したことに加え、期中の原材料コストが安定的に推移した結果、増収増益を達成することができました。

第53期の見通しについてお聞かせください。

人口の減少や少子高齢化により国内市場に大きな成長を見込めないなか、将来不安に由来する消費者の節約志向が続く一方で、価値や差別化を求める消費者の意識は今後も一層進み、それらを背景とする開発・販売競争はますます厳しいものになると予想されます。
ダイショーでは、中期経営計画の最終年度となる来期は、中計全体の総括を通じ、さらなる改善点を反映した質・精度ともに高い次元を目指す新中期経営計画の策定に活かしてまいります。
消費者やお客様の多様なニーズ、流通環境の変化にいち早くキャッチアップすべく、開発・営業・製造三位一体の連携をさらに強化し、価値ある製品の開発と機動的で魅力に富む販促提案を推進し、鍋用スープや生鮮向け製品などの基幹事業の安定的売上確保に努めてまいります。
また、成長市場である惣菜工場向けの業務用調味料や、即食製品の開発・販売体制の増強に経営資源を集中し、積極的な売上拡大を目指してまいります。さらには、コンビニエンスストア各社の海外進出などにともない、当社の海外向け製品もアジアや北米を中心に対前年1.5倍超のペースで売上を伸ばしており、まだ全体の売上に占める割合は些少ではありますが、高い潜在成長性が見込まれる海外販売を収益の柱に育ててまいります。
これらの取り組みを通じ、さらなる売上の拡大と利益率の改善を目指すとともに、ダイショーの将来を担う次世代の人づくり、組織づくりに取り組むことにより、今後の持続的な成長基盤の構築を進めてまいります。
来期の業績見通しにつきましては、売上高は218億円(当期比6.5%増)、営業利益7億40百万円(同20.9%増)、経常利益7億40百万円(同20.1%増)、当期純利益4億40百万円(同11.1%増)を予想しております。
今後もダイショーの経営理念である「おいしさで・しあわせをつくる」を価値創造の基本としつつ、当社の強みである開発力と提案力を活かし、お客様やお取引先各位との信頼関係を大切にしながら、社員とともに事業のさらなる成長と業務の一層の効率化に努めてまいります。

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